ζ―その世界の名は―ζ

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まあ、嘘なんですけど 現実はそう甘く無いらしく私がこの家の家族になって五年の月日がたった。 この世界は先ず地球では無いらしいつまり異世界 ちょっと…可哀相な人を見るような目でみないでくれないか 私だって馬鹿な事言ってると思うが普通、月が二つあるわけ無いじゃないか なんか青いのと赤いし ちなみに私の名前は ルディア=ヘル=フィニカ=ムシャーテ 長いフルネームだ… 前の自分の名前はルディアと呼ばれ始めた頃から何故か消えていくように忘れてしまった。 ルドラという私の父らしいおじ様に連れられ敷地内にあるらしい訓練所にやって来た。 そこはムシャーテ家に仕えている兵士達が一心不乱に剣を振っていた。 まあ、家は王家から武勲を与えられ、名と土地、名誉を手に入れた軍人の家系らしい。 位的には中流貴族の上。おじ様は辺境伯の爵位を持っている。 ちなみに政権は民主主義でなく絶対王政 何時の時代だよ… 「ルディア、訓練が気になるのか?」 おじ様は私がじっと訓練を見ていたのに気付いたのかこちらを見下ろし、話しかけてくる。
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