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私はこくんと頷き、それに答える。
別に話せないわけではないが自分の女の子声が違和感バリバリなんであまり話したく無いんだ。
まあ、理由はそれだけでは無いのだけども…
すると、訓練をしている兵士達に檄を飛ばす上官らしき筋肉質の男がこちらに気付き、ドスドスという感じに歩み寄って来た。
「中将、今日は久々の非番ではなかったのですか?」
筋肉質の男は野太い声でおじ様に話しかける。
オッサンという呼び名が似合う人だな…というかデカイ2メートルくらい?
…あ、こっち見た
「ああ、マギクス。この娘が前に話していた私の娘のルディアだ。紹介と魔法をと思って連れて来た」
そう言って私の背を押し、マギクスさんの前に出す。
だからデカイって…
「…私はルディアと申します。以後お見知りおきを…マギクス卿」
スカートの端を摘んで持ち上げ、軽く一礼する。
この間、リディさんがやっていた物を真似たのだ。
私が頭をあげると二人ともポカンと口を開け、呆然と私を見下ろしている。
…何かおかしな事をしただろうか?
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