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「おぉ、そうだった」
とおじ様が懐から取り出したのは半透明の水晶玉。それを私に持たせる。
何これ…
「それは属性玉(ゾクセイギョク)という水晶でな、魔力を込めると属性の色を示してくれる。魔力の込めかたは目を閉じて自らの身体に流れる物を込める場所に誘導するイメージだ」
この世界には魔法と呼ばれる物があって、魔法は6種類の属性に分けられる。
属性→色
火→赤
水→青
風→緑
土→茶
光→白
闇→黒
稀に2つの属性を持つ者もいる。
例)火、水→紫
以上がこないだ暇つぶしで見た本の属性の基礎。
ルディアは目をつむり、属性玉を突き出すように両手で持つ。
魔力って言われてもよくわかんないし…とりあえず血の流れをイメージしよう…
身体の中心から駆け巡るように血の流れをイメージし、それを属性玉に流し込む。
目を開けると半透明だった属性玉はエメラルドのように深い深い深緑のような色をしていた。
…何色っていうのこれ?
私はしげしげと自分の作り上げた色を見る。
「…ルディアの属性は2つあるようだな」
「この色は…風と水でしょうか?」
黙り込むおじ様。が、不意に口が開けられ言葉を紡ぐ。
「いや、…恐らくは…風と…闇だ」
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