アホ毛への試練

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コンコン 「どうぞー」 「兄ちゃん、頼みごとがあるんだけど」 「火憐ちゃんか、どうしたんだ?」 「えっとね、練習相手になってほしいんだ」 「………空手とか柔道とかか?僕は自らの死を近づけるようなまねはしないさ」 「違うよ、その……、彼氏が……したい、っていうから…」 「…………何をだ」 「『にゃんにゃん』?」 「……火憐ちゃん、そいつの家を教えてくれ、今からぶっ飛ばしてくる!」 「えっ!ちょっ、落ち着いてよ兄ちゃん!」 「僕の火憐ちゃんに手を出そうとする奴は僕が許さない!」 「!!」 「さあ早くそいつの家を!……って火憐ちゃん?」 「…………さっき、なんて言ったの?」 「『家の場所を教えてくれ』、だけど?」 「ううん、その前」 「………ごめん無我夢中で我を忘れてしまっていたから覚えてない。どうしてだ?」 「兄ちゃん、『僕の火憐ちゃん』って言ったよ、兄ちゃんそんなにあたしのことを……………。兄ちゃん、あたしも好き!!!」 「……………………………………………………………………………………何っっ!!!!????」 ・
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