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僕は僕であって、
他の人間ではない。
それは分かってるつもりなのに
鏡を見ると僕は僕ではない。
鏡に話し掛ける。
ー君は誰なんだい?
<僕は僕さ>
ー嘘をつけ、僕はそんな顔をしていない。
<そんなことないさ。僕はいつも僕に嘘をついている。>
ー嘘だ!!!僕はいつでも正直だ!!
<ほら、今僕に嘘をついただろう?>
ニタリ、
鏡の中の僕は笑った。
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