改造

9/14
前へ
/43ページ
次へ
「…ふむ。どうやら上手くいったようですね…」 男性は拓也の方を見ながら小さく呟く。 「何がですか…?」 「あぁ、気にしないでください。あなたに何が起きたか、知りたいのならついて来てください。我らが『マスター』にお顔を───見せなければなりませんし、直接話してもらった方がいいでしょう」 男性が『お顔を』の後に何か小さく口にしたが、拓也には聞き取れなかった。 それよりも、拓也は『マスター』と呼ばれる人物の方に気を取られていた。 「マスター…?」 「えぇ。その名の通り、私達の師です」 にこやかな顔で応対しながら、部屋のドアを開けて外へ出る。 それを追うように、拓也も部屋の外へと歩み出た。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加