夏歩編 後半戦

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ん~… そういや俺のおごりではなかったのか? このままじゃ、5円しか出さない事になるんだが… 「な!すごいな!ピッタリだぞ!?」 いや、100均やったらけっこうピッタリってあるやろ! つか、俺が5円玉持ってなかったらピッタリちゃうやないかぁ~い! なんて事は言わずに… 「お、おぅ…ピッタリだな…」 と、気持ちはあんくん達が出た時に姿を消している事を願っていたのだが… 次の瞬間、俺の儚い夢は泡のように消えたのだった。 「あ、夏歩ちゃ~ん!」 と、夏歩に気付いて駆け寄って来た、ミュータントタートルズ。 「おぉ。亀ちゃんジャマイカ?亀ちゃんも買い物か?」 と、世間話しに華を咲かせている2人… あれ? あんくんは? 辺りを見回すがあんくんの姿は無かった… 俺等に気付いて、逃亡したのかと思っていた。 亀子は買い物ではなく、レジ袋を貰いに来ていたらしく、店員に袋を貰うと夏歩と話ながら出口へと歩いて行った… そして… 案の定… ガチャポン前にて、大量のガチャポン景品に囲まれたあんくんが亀子の袋を待っていたのだった… 「遅いって………え?あれ?」 「何故、主様が……?」 その瞬間、三竦み的な空気が流れていた…
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