夏歩編~最終章~

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大阪滞在5日目、夏歩帰宅まで残す所、二泊三日になった朝だった。 珍しく午前中に目が覚めた俺。午前中と言っても、時刻は11時と昼前なのだが…夏歩が来てからは常に昼過ぎが当たり前になっていたし。 ただ、昨晩は早めに就寝していたのだ。 多分、夏歩は気合いの入った掃除をしていて、疲れていたのだろう… 夏歩が寝ている布団を見ると、既に夏歩の姿は無かった… また、もっさりしたパンを大量に買ってくるんじゃないかと、起きて早々不安に教われていた。 とりあえず、タバコに火を着け、テレビの電源を入れた… 特に見たい番組も無く、ボーッとしていると… 「ガチャ…」 玄関が開く音がした… 多分、いや…絶対夏歩だろうと思い部屋の入口を見ていると… 「お?起きてたん?」 って、何故かあんくんの帰宅… 開き直ったか… せっかく昨日はドラゴンボール様のガチャポンで逃げれたのに… ま、夏歩おらんしいいんやけど… 「どうしたと?」 「あぁ…えっと、コレ…」 そう言いながらあんくんが出したのは、昨晩のガチャポンのコンプリートに足りないピースだった。 「いつでも良かったのに。多分夏歩忘れとうよ?」 そう、あんくんに声をかけたのだが… 「いや、夏歩ちゃんから朝電話あったし…洗濯物あるやろうし、ついでにギュニューな悟空とか持ってきてって言われたし…」 マジか? つか、覚えてたんだ…
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