夏歩編~最終章~

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そんなに欲しかったのか… あの場のノリかと思っていたが、マジだったとは… 「ご愁傷様でした。」 あんくんは、洗濯カゴに洗濯物を放り投げ、着替えを鞄に詰め込んでいた。 「で、いつ夏歩から電話あったと?」 「う~ん…さっき。20分ぐらい前かな…」 持ってこさせておきながら、アイツは何処に行ってやがんだ… 「じゃあ、俺戻るけん。」 なんだか寂しげなあんくん。 「別に亀子のとこ行かなくても、もういいんやないの?ここあんくんの家なんやし…」 「え?」 いやいや、今「え?」って使うとこじゃなくね? 「え?じゃなくて、家の主なんやし、気を使わんでもいいんやないのって事やん。」 「ま、いいんやけどね。」 は?何が? どう捉えたらいいんだそれは!? なんて言えばいいか悩んでいると… 「亀ちゃん、バチエロイけんね!お兄さん出張みたいやし、やりまくりやけんね。」 と、なんだかイヤらしい顔なあんくん… さっきまでの、寂しげな感じどこいったこれ!? 軽く心配したっつうか、気を使った気持ちを返していただきたい! 「相変わらず、自然(ロギア)系でバリバリなん?」 「え?自然(ロギア)系?」 え?じゃねぇし!? 自分で言うたんやん! 使ったボケ忘れんなよ… 「だから、ゴムゴムの実は無しでやってるん?」 「あぁ~!!悪魔の実な話ね!まぁ…自然(ロギア)系でやっちまったけんね。溺れとるよ…」 なんだ? そのしてやったりな顔。 亀子の体に溺れとるって訳かい!? 聞きたくねぇ… 「どうせなら、亀子にヒトヒトの実を食わせる事をお勧めするよ、人間になれるし…」 「いや、スベスベの実やけんね。」 あんくん腕上げたな… つか、あんくんの中の亀子のポジションって一体w そんな事を考えていたのだった。
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