夏歩編~最終章~

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そんなおバカなネタを繰り広げつつ、あんくんはタートルアイランドと言う名の、グランドラインに戻って行ったのだった。 それからしばらくして、夏歩帰還。 「たっだぃまぁ!!」 そう叫びながら、ジャージ姿の夏歩は部屋に飛び込んできた。 手には何も持っていない事から、昼ご飯を買いに行っていた訳では無い様だ。 「つか、ジャージでウロウロしてたん?」 「当たり前ジャマイカ!ウォーキングにお洒落していく奴があるか!?」 なんだ、ウォーキングしてたんだ… 珍しい事もあるもんだ。 「で。何でウォーキングに?」 そう尋ねてみると、夏歩は洗面所からある物を持ってきた… 「これを見るのだ!」 そういいながら、女の子ではあり得ない事を目の前でやってのけた夏歩。 そう… 洗面所から持ってきたのは、体脂肪率まで解ってしまう体重計。 異性の目の前で、何の恥ずかしげもなくその体重計に乗ったのだ… 「見てみろ!!大阪に来てからこんなに太るなんて!!」 体重計が表示していたのは、48キロ、体脂肪率が12%ぐらいだった。 「普通じゃないのか?」 「普通じゃないに決まってるだろ!大阪場所に入る前は、44キロだったんだぞ!ベストな体重だったのに…大阪はなんて怖い街なんだ…」 いやいや、怖い街じゃなくて…お前がふしだらな生活を送っていたと言うれっきとした証拠だろ? しかも大阪場所って、己は関取か!? と、心の中で突っ込んでいたのだった。
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