夏歩編~最終章~

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声を荒げたせいか、急に弱くなった夏歩… 「ゴメンってば…そんなに怒ると思ってなかったんだよ…今のは冗談だ冗談。いつも泰平には飯を作ってもらって感謝してるんだから、な?」 最後の「な?」はいらんだろ… 「悪い…大きな声出して…怒ってはないよ。イラッとしただけやし。つか、銭湯に行きたい理由、サウナに入りたいだけなんやろ?」 小さく頷く夏歩。 コイツ、太いハートの持ち主かと思ってたが、どうやら小心者の様だ… 「んじゃ、着替えの準備しろ。風呂上がりにまた同じ服じゃ、意味ないやろ?」 「うん。すぐ用意するから待っててね?すぐだから!」 満面の笑みで、用意を始める夏歩。 つか、俺もまだ用意してないんだけどな… まぁ、昼間の銭湯も悪くないかな… とか言いたいところだが、本心は昼飯作るのが億劫だっただけで… 銭湯に行くついでに、外で飯を済ませちゃうかな?みたいな理由が一番だった。 そんなこんなで、スーパー銭湯に向かう事になったのであった。
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