夏歩編~最終章~

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準備を済ませ部屋を出た。 きっと…噂のミケヌコを探しながら、スキップ混じりに俺の前を小走りする女は生涯夏歩だけであろう… つか、ミケヌコなのかヌコ吉なのかそろそろハッキリして欲しいのは俺だけであろうか? ミケヌコと出逢う事なく、スーパー銭湯に到着。 平日の昼間から、じい様ばあ様が結構な数生息している事に、軽く鼻で笑いながら、入場券を券売機にて買う事にしたのだが… 「おぉ…泰平よ、大阪は風呂代までぼったくりなのか?つか、あたしこびとで通るかな?」 大人1人650円。 そうでもないと思うのだが… つか、こびとってww 小人=こびと(笑) 国語辞典調べでは、小人=しょうにん。意味は子供だったんだが… 夏歩の言う「こびと」のが、ファンタジック感があっていいではないか。 白雪姫みたいな感じで(笑) 話しは戻り… 「確かに…お前は小人と言うよりは、こびとやな(笑)でも、きっと止められると思うぞ。」 「わざとらしく、受付で泰平にパパとか声かけてもか?」 いやいや、俺が父親に見えんやろ? いや、まぁ…仮に見えたとしても、お前ほど育ってはないと思うぞ。 「つか、そんなんいいから、はよチケット買えや!後ろで待ってる人おるんやから…」 「実は…ベタ過ぎるのだが…財布を忘れてしまったのだ…」 ウゼー… 計算やろ? つか、はよ言えや!?
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