夏歩編~最終章~

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なんか目立ってるし、めんどくさいので仕方なく夏歩に120円渡す事に… 半笑いで戻ってきた夏歩の手には… ナタデココのジュースが握られていた。 なんだよ、そのしてやったりの表情は? お前マジか? そろそろ飽きてもいいんちゃうの? 大阪来て何本目やねん! つか、何粒ナタデココ食ったら気が済むんだよ!? と、突っ込んでやりたいのはやまやまだったが… 突っ込んだら負けの様な気がしたので、タバコに火をつけ、あえてのスルーでその場をやり過ごしたのであった。 そんな時であった…ナタデココを飲みながら、タバコを吹かす夏歩に、ある人物が現れたのだ! 「お嬢ちゃん未成年やないの?」 そう声をかけてきたのは、スーパー銭湯の店員さんだった。 未成年に間違われた事が嬉しかったのか? 童顔な夏歩は、満更でもない感じで受け答えしていた。 「なんですと?あたしが未成年?おばちゃんお上手ですこと(笑)で…いくつに見えますの?」 なんだ、そのキャラ設定の定まってないしゃべり方は… おばちゃんかなりめんどくさそうな顔に豹変… 声かけたらアカン奴に声かけてもうた…的なww しかもチラチラ俺にどうしたらいいん?みたいな表情を見せるおばちゃん。 「おばちゃん、大丈夫。コイツ22歳やから。」 と、助け船を出す俺。 「そうでしたか。すみません。」 と、愛想笑いで立ち去ったおばちゃん。 だが… 「泰平、なんで言っちゃうんだよ!?中々良く出来たクイズだったのに!」 いつからクイズ番組スタートしとんねん!? つか、全然良くできてへんわボケ! クイズって言うか、ただ第一印象聞いただけやんけ? やっぱ…こいつ疲れるわ…
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