夏歩編~最終章~

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てな訳で… 変なとこに食い付きながらも、ナタデココを一気に喉に流し込んだ夏歩と共に、あらかじめ決まっていたかの様な勢いで、隣接されたバーミヤンに行く事にあいなりました。 「バミヤーン好きなんだよなぁ!中華がいいよな中華が!!」 やたら興奮気味な夏歩は、バーミヤンをバミヤーンと連呼していた… かなり恥ずかしい奴である。 つか、さっきスーパー銭湯でバーミヤンって普通に言うとったやんけ!? わざとか?それ、わざとなのか? 流石の俺も突っ込まざるを得なかった訳で… 少し落ち着いたトーンで、夏歩に間違いを指摘した。 「バーミヤンね。バーミヤン。伸ばし棒の使い所違うからね。」 「解ってるよ。バーミヤンだろ?バミヤーン…」 もういいわ… 突っ込んだ俺の負けです。 テーブルに案内され、早速menu表をガン見する夏歩。 「俺、普通の日替りランチでいいや。」 「ほぅ…menuも見ないで決めるとは、中々の通だな…」 いや、デカデカと見える所に貼ってありましたけど… 「夏歩は?」 「う~ん………」 この後、夏歩は有り得ない事を言い出したのであった。
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