17245人が本棚に入れています
本棚に追加
一先ずあんくん宅に帰還した、初号機(夏歩)と俺。
何故に、初号機かと言うと…帰りしな夏歩はエヴァごっこと銘打って、初号機イッキマース!とアムロとごちゃ混ぜにしながら、全力疾走。
いや、全力失踪と言った方が正しいであろう。
夏歩は自分を見失っていたのだから。
そんなこんなで、マジで喘息の発作が出そうな勢いで、肩で息をする俺。
つか、全力疾走に付き合わなければ良かったのだが…
「貴様の力はそんなものか?」
と、下手に見られたのに腹を立て、猛ダッシュ。
夏歩もタバコを吸ってるはずなのに…歳も同じなはずなのに……
何故にあんなに元気なんだ?
「お前、ドーピングしてるだろ?」
「は?ドーピング?なんだそれ。テーピングなら知ってるけど…」
と、意味不明な返しをし、ドアを開けると…
「お?亀ちゃ~ん!!」
夏歩は叫んだ…。
玄関開けたら2秒で亀子状態。
しかも、持参のエプロン姿でキッチンに立っていた。
亀子がいると言う事は…
そう思った瞬間、あんくんの声がした。
「おかえりぃ!」
こんなにテンションが高いあんくんは珍しい…
つか、パンツ事件を忘れたのか?ドラゴンボールのフィギアで帳消しにされたと思っているのか?
陽気なあんくんはあたたかく俺達を迎え入れたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!