夏歩編~最終章~

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一先ずあんくん宅に帰還した、初号機(夏歩)と俺。 何故に、初号機かと言うと…帰りしな夏歩はエヴァごっこと銘打って、初号機イッキマース!とアムロとごちゃ混ぜにしながら、全力疾走。 いや、全力失踪と言った方が正しいであろう。 夏歩は自分を見失っていたのだから。 そんなこんなで、マジで喘息の発作が出そうな勢いで、肩で息をする俺。 つか、全力疾走に付き合わなければ良かったのだが… 「貴様の力はそんなものか?」 と、下手に見られたのに腹を立て、猛ダッシュ。 夏歩もタバコを吸ってるはずなのに…歳も同じなはずなのに…… 何故にあんなに元気なんだ? 「お前、ドーピングしてるだろ?」 「は?ドーピング?なんだそれ。テーピングなら知ってるけど…」 と、意味不明な返しをし、ドアを開けると… 「お?亀ちゃ~ん!!」 夏歩は叫んだ…。 玄関開けたら2秒で亀子状態。 しかも、持参のエプロン姿でキッチンに立っていた。 亀子がいると言う事は… そう思った瞬間、あんくんの声がした。 「おかえりぃ!」 こんなにテンションが高いあんくんは珍しい… つか、パンツ事件を忘れたのか?ドラゴンボールのフィギアで帳消しにされたと思っているのか? 陽気なあんくんはあたたかく俺達を迎え入れたのだった。
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