17245人が本棚に入れています
本棚に追加
なんだか、ワクワクしながら準備を始めた夏歩。
どんな船を想像しているのか?単なるボロ船なんだけどな…
「なぁ!泰平!!一歩君みたいにクーラーボックス持ち上げれるのかぁ?う~ん?」
はて?
渡し船だと言わなかったかな?
釣り船と勘違いしてるって…
しかもまたコアな所をついてくるしw
釣り船幕の内かよw
「あのさ、誰が釣りに行くと言いました?」
「え?」
え?じゃねぇし!?
あんくんかよ!
「わ・た・し・ぶ・ね!」
「は?お前いつから船になったんだ?」
ちょw
それは、私船だ!?
まぁいいや。
行けばわかるさ…
そんなこんなで、チャリを2人乗りして、渡し船の行き来している船着き場まで、チャリを漕ぐこと15分。
「ついたぜ!降りろ。」
朝の通勤ラッシュな時間じゃない限り、そんなに込み合った感じはなく、おばちゃん1人と、おじいさんが1人待っている状況だった。
「なんか、過疎ってるな。あんまり流行ってないんだな、船。」
流行りとかじゃないと思うんだが…
「お?もしやあの船か?」
夏歩の指先に、渡し船があった。
「まぁ…あれやな。」
「そっか…」
明らかに不満げな夏歩。
だから、どんな豪華客船を想像してたんだよ!?
最初のコメントを投稿しよう!