夏歩編~最終章~

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なんだか、ワクワクしながら準備を始めた夏歩。 どんな船を想像しているのか?単なるボロ船なんだけどな… 「なぁ!泰平!!一歩君みたいにクーラーボックス持ち上げれるのかぁ?う~ん?」 はて? 渡し船だと言わなかったかな? 釣り船と勘違いしてるって… しかもまたコアな所をついてくるしw 釣り船幕の内かよw 「あのさ、誰が釣りに行くと言いました?」 「え?」 え?じゃねぇし!? あんくんかよ! 「わ・た・し・ぶ・ね!」 「は?お前いつから船になったんだ?」 ちょw それは、私船だ!? まぁいいや。 行けばわかるさ… そんなこんなで、チャリを2人乗りして、渡し船の行き来している船着き場まで、チャリを漕ぐこと15分。 「ついたぜ!降りろ。」 朝の通勤ラッシュな時間じゃない限り、そんなに込み合った感じはなく、おばちゃん1人と、おじいさんが1人待っている状況だった。 「なんか、過疎ってるな。あんまり流行ってないんだな、船。」 流行りとかじゃないと思うんだが… 「お?もしやあの船か?」 夏歩の指先に、渡し船があった。 「まぁ…あれやな。」 「そっか…」 明らかに不満げな夏歩。 だから、どんな豪華客船を想像してたんだよ!?
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