船上にて…

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ハゲ散らかした頭。 加藤茶の様なチョビ髭。 酔っぱらって真っ赤になった顔色。 山下清が履いてるようなハーパン。 売っていても、中々手に取りにくいであろう、ショッキングピンクがメインのアロハシャツ。 そんな変態オヤジが、俺を手招きで呼んでいた。 マジか? 恐る恐る、変態オヤジに近付いて行った。 「なんすか?」 「お兄ちゃ~ん…一緒に飲もうよぉ~。オジサン奢ってあげるからぁ。」 うっ…かなり酒臭い… 相当飲んでやがるな、このオヤジ。 「あ…僕未成年なんで…」 と、童顔フェイスを駆使してやんわり断ると… 「じゃあ、ジュースでも飲まんね?オレンジでいいかな?」 って…諦めろよ。 つか、なんなんだ? 何が目的だ? 暇潰しかな。 とりあえず、オレンジジュースを一杯ご馳走になる事で、このあとオッサンの愚痴を約3時間聞かされる事になるとは、この時思ってもみなかったのであった。
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