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お母さんは笑いながらそう言った。
私は嬉しくなってそれからたくさんお手伝いをするようになった。期待を込めた眼差しで。
―――そう。間違いは、ここから始まっていた…。
「ねえちゃん、こっちにいっぱい花咲いてるっ」
一足先に駆けて行った小さな弟が庭から声を上げた。
「ほんとう!?」
私は茂った草をかき分け、弟の元へ行く。お父さんたちは家の中に入って行く。
―――嗚呼。『幸せ』だ。これがシアワセだ。
美琴は、小さな自分が笑っているのをぼんやりと眺めている。
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