歪みの国パロ(完結)

4/24
前へ
/69ページ
次へ
ジャムパンを食べたら小さくなってしまった…。 こんな事が、あり得るだろうか……。 ってか、なんでパンが腕なんだ?…やはり、これは夢なんだろうか…。   「アリス…アリス」   『…………』   「ねぇ…アリス。」   『あっ、はい…なんですか?』   「その格好寒くないかい?」   『えっ?そういえば…少し寒い………!!!!!』   えっ、なんで俺全裸なんだ!!!!ってか、よく見るとこの大きい布って、俺の制服じゃん!!!   『えー!!どうしょう、どうしょう!!』   と、慌てていると頭上からチェシャ猫の声がした。   「…これ、使いなよ。」   『えっ?うわぁ!?』   上から、青いハンカチが降ってきた。   『あ、ありがとうございます…。』   「当然だよ。僕らのアリスが風邪でも引いたら困るしね。」   『そ、そうですか…。』   貸して貰ったハンカチを体に巻き付け、服変わりにした。   『これでよしっと…。』   「準備出来たかいアリス?じゃ、行こうか。」   『あっ、はい。』   こうして、小さくなった俺は壁にあった扉の近くに来た。 こうして、近くで見ると扉は綺麗な細工がほどこされていた。   『ここに、入るんですよね。』   「そうだよアリス。」   『チェシャ猫さんは入らないのですか?』   「僕らのアリス…君が望むなら。」   『そ、そうですか…。』   扉のノブに手をかけて回すと以外とすんなり開いた。   『失礼します…。』   中に入ると、そこは被服室だった。   『…誰か居ますか。』 呼びかけてみるが何も反応がなかった。   『誰も居ないのかなぁ…。』   と周りを見渡していると…   「おい、テメェー何もんだ…。」   『!!!!』   後ろを振り返るとそこには…   『獄寺君!?』   よかった…知ってる人が居て、でも…なんかいつもと様子が違うような…。   「あ゛ぁ゛?テメェー何言ってんだ?獄寺?俺は、ここの店の従業員のハリーだぜ。」   そう来たー!!やっぱり獄寺君じゃなかった…。 でも、見た目は獄寺君なのに…。   「おい、聞いてんのか?テメェーは誰なんだ?」   『あっ、お、俺はツ…「おぉー、アリスじゃありませんか(微笑)」   『!!!!』   「∑なっ、まじですか!!」
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加