歪みの国パロ(完結)

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部屋に入って来たハリーが手に持っていたのは、裁断バサミだった…。   『!!!!!』   「おい、ちゃんと押さえておけよ。」   「わかってるって。」   『止めろよ!!』   「いいじゃねぇ~かアリス。2本あるんだから、1本位(笑)」   『嫌だ!!』   「ウルセー、大人しくしろ!!」   嫌だ…こんな所で腕を切られるなんて…。 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。   『助けて……誰か助けて!!!』   「ハァッ。誰も助けなんてこねぇーよ。」   『…………。』   そうだ…ここには、俺の知ってる人なんて誰も居ないんだ……。 何を期待してたんだ俺…。   「大人しくなったか。ほら、行くぞ」   だんだんと裁断バサミが近づいてきた…。 あぁ…このまま切られるのかなぁ…。あんま痛くない方がいいなぁ…。 「動くなy「何してるの君達?」   「「!!!!!」」   ビックと二人とも肩が震え、ハリーは顔が青ざめていた。   「チ、チェシャ猫さんじゃ…ありませんか…。」   「どうしたんだ?こんな所で…?」   『チェシャ猫さん…。』   「ねぇ…アリスに何したの?」   「いや…その…。」   「ねぇ…。アリスを泣かす事したら、君達…噛み殺すよ。」   と言うと、ハリーと親方をトンファーで殴り飛ばしていた…。俺はただ呆然とその光景を眺める事しかできなかった…。   『…………』   「大丈夫かいアリス?」   『あっ…はい…。』   そのまま俺達は、被服室を出た。   「アリス…シロウサギを追いかけよう。」   『えっ。で、でも…手がかりが…。』   「大丈夫だよ。さぁ、アリス乗って。」   俺はチェシャ猫の手を伝い肩に乗るとチェシャ猫は学校を出た。   『あ、あの…何処に行くのですか?』   「…内緒。着いてからのお楽しみだよ。」   と、商店街を歩いて居てもさっきから、人影がまるでなくガランっとしていた。   『なんか…気味が悪い…。』   そう考えていると、チェシャ猫の声がした。 「…アリス。着いたよ。」   『えっ?』   正面を向くと俺達はホテルの前に来ていた。   『ここに…シロウサギが居る…あー!!』   ホテルの玄関にシロウサギの格好をしたリボーンが中に入っていった。   『リボーン!!早く追いかけないと!!』   「アリス…君が望むなら。」   こうして、俺達はリボーンを追ってホテルの中に入っていった…。
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