つながり…

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 非常に不条理な話しだが、やはり親の不貞な行為は子供の虐めの対象になるのだ。  あやなとけんと君は、何度も何度も殴られ、蹴られた。 「汚い!!」 「バイ菌だ!!」 「腐ってる!!」 「親がデキてるからお前らもデキてるんだろ!!キモい!!汚い!!」 どれだけの罵声を浴びただろう。 鼻や口、耳からも出血した。 涙も沢山でた。  でも、あやなも、けんと君も、なにひとつ悪いことなどしていない。 だから謝る言葉も無い。 ただ痛みに堪え、「痛い!!」と泣き叫ぶばかりだ。 「やめて!!」と叫ぶだけだ。 公園の、鉄製のさくに、何度も体や頭を打ち付け、 「やめて痛い!!」 と泣き叫ぶばかりだ。 何でこんな目に合うのか解らない。 そんな思いでいっぱいだった。 どのくらい続いたのだろう。 いじめっ子達は、何か捨て台詞を残して帰って行った。 もう耳はほとんど聞こえていない。  しばらくして、あやなもけんと君も、やっとさくに捕まるような形で立ち上がった。  あやながおもむろに口を開く。 「大丈夫?」 と。  すると、今まで口を開かなかったけんと君が何かブツブツと呟いている。 「えっ?何?」 そう聞き返したあやなに、けんと君は、ガバッと顔をあげて 「お前のせいだ!! 全部お前が悪いんだ!! お前がいなきゃこんな事にならなかったんだ!! お前なんか大嫌いだ!! お前なんか死んじゃえば良いんだ!!」 と大声で怒鳴り、あやなの体を勢いよく突き飛ばした。 あやなは体制を崩し、サクの向こう側へ落ちて行った。 サクの向こうは小さな崖になっていて、あやなは2~3メートル下の草原に頭から落下してそのまま気を失った。
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