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次の瞬間、目の前が真っ赤になった。
増えていく無数の死体。
まるで、早送りされていく映像のように…。
残されたのは私と…あの相川とか言う男の子だった。
ザー
ザー
アナウンスの雑音が聞こえる。
『…が…になり、…に行けば、…は助かる。』
「え…?」
私はその言葉に耳を疑った。
相川と目を合わせる。
彼の目には涙が見えた。
「どうして…どうしてなんだ…」
そう言いながら、私を抱きしめてきた。
まだ生存者はいるのだろうか。
5両目の車両の中で私は4両目への入り口を見つめた。
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