警笛

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私は彼から離れた。 ゆっくり立ち上がり… ピピピピ… 「え…時計?」 ピピピピ… 座席に時計が置いてあった。 押しても止まらない。 ピピピピ ピピピピ ピピピピ だんだん視界がぼやけてくる。 ザー ザー 『…』 目を開けると自分の部屋にいた。 「なんだ…夢か~」 ピピピピピピピピ ピッ 目覚まし時計を止めると、布団をはいだ。 汗で布団が冷たくなっていた。 「怖い夢見ちゃった…」 そう呟いて、ベットから降りて部屋のドアを開けた。 「あ、希美、今日は早いじゃん~」 「おはよー」 「朝ご飯とお弁当作ってあるからね~。あたし今から寝るから、おやすみ~」 「はーい。おやすみー」 お母さんは看護士の仕事をしていて、最近は夜勤続きで朝帰ってくる。 ふぅ…。 夢の話しようかと思ったのに~。 まあいっか。 たかが夢だもんね。
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