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龍也さんと美由紀は、呆れた顔をしながら笑っている。
そんな二人を知ってか知らずか、隼人は満足げな笑み。
(はあ‥あたしが恥ずかしいよ)
隼人が運転席に乗ったのを見て、皆も車に乗り込んだ。
無論あたしは助手席‥
一度後ろに乗ろうとしたんだけど、隼人に「ちげーよ!」と怒られて仕方なく。
まあ、別にいいんだけど(笑)
車内では、いつもの浜崎あゆみの曲とは違い、ノリノリのアップテンポの曲が流れている。
きっと、隼人なりに
気を使ったのだろう。
「彩、煙草に火つけて」
運転しながら、
隼人が言ってきた。
(ん?いつもは言わないのに)
そう思いながらライターを手に持ってみたものの、隼人は煙草をくわえていない。
「煙草は?」
「取って」
あたしは仕方なく煙草を一本取って「はい」と差し出した。
でも、隼人は手を出さない。
(なんなんだよっ!)
あたしが「おいっ!」と言うと、
隼人は「わかんないかな~」と言って、にやけながらこっちをチラ見した。
‥‥‥‥‥‥ん?
‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥!!!
‥‥‥(゚∀。)ヒラメイタ
あたしは(まさか~)と思いつつ、煙草をくわえて火をつけてから渡してみた。
「はいっ」
すると「よくできました☆(笑)」って言いながら煙草を受け取り、それを口にくわえてから、あたしの頭をポンポンっとした。
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