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龍也
「隼人ーっ!」
隼人
「あ?」
龍也
「ちょっと来て」
隼人は大きな溜め息を吐き、
めんどくさそうに向かった。
隼人が女性の前に行くと、龍也はあたしと美由紀の元へ、小走りで戻ってきた。
彩
「ねぇ、あの人誰?」
龍也
「ん?
あーあいつは、隼人の元カノ」
彩
「は?」
美由紀
「なんで彩の目の前で、元カノと話させたの?」
美由紀はイライラした表情で、
龍也さんに問いただす。
龍也
「唯がいきなり県外に行って連絡も取れなくなって、隼人はずっとツラい思いしてたんだよ。
だから隼人にちゃんと、
唯から謝ってほしかったから」
(唯って言うんだ‥あの人‥)
美由紀
「でも‥‥‥‥‥‥それじゃ、
彩の気持ちはどうなんの?」
龍也
「‥‥‥‥‥‥」
彩
「もういいよ。
あたしはだいぢだからさっ♪
さーてと、美由紀~食材選ぼっ!!!ねっ?行こっ♪!!
龍也さんも行きましょ♪」
美由紀
「‥‥彩‥‥‥‥‥‥」
龍也
「おっ、おうっ!そうだなっ!
あっ!美由紀ちゃんも彩ちゃんも、俺の事は呼び捨てで呼んでいいよっ♪
それと、敬語もなしっ!」
彩
「え~いいんですか?(笑)」
龍也
「別にいいよっ(笑)」
美由紀
「じゃぁ~空気読めなかった罰として、そうしようよ(笑)」
彩
「だね(笑)
さっ!行こっ行こっ♪」
あたしは龍也と美由紀の腕を掴み、引っ張りながら食材を選びに行った。
隼人と元カノさんは、
気まずそうに喋っている。
そんな二人を、
見ているのはツラい。
早くこの場から離れたかった。
だからあたしは龍也と美由紀の腕を、隼人達が見えない位置まで引っ張ったんだ。
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