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せっかく美由紀が二人っきりにしてくれたんだから、あたしは気になっていた事を素直に聞く事にした。
「元カノさんと何話したの?」
「お前なんで元カノって‥‥
あ~龍也に聞いたのか‥
ただ謝られただけだよ。
他は今更って感じだし、別に聞きたくもねぇーから何も聞かなかったし話もしなかったな」
「そっか~」
「不安にさせちゃったか?」
「ん~別にだいぢだよ」
「‥‥‥ごめんな‥
俺はお前が好きだし、お前以外考えらんないから、一緒に居てくれるか?」
「うん、一緒に居るよ」
あたしはそれ以上何も聞かず、二人で手を繋いですき焼きに使う調味料を選びに行った。
あとはお会計をするだけ。
するとちょうど美由紀が戻って来て、同時に龍也と元カノの唯さんも戻って来た。
(なんで唯さんも?)
この小さな疑問の答えは、
すぐ分かる事となる。
龍也
「わりぃー、待たせたな」
隼人
「なんで唯も一緒に来たんだよ」
あたしが思っていた事を、
隼人が先に聞いた。
龍也
「あ~久しぶりの再会だし、唯も一緒に鍋パどうかなと思って」
隼人
「はあ?ふざけんなよ!」
隼人が怒鳴るようにそう言うと、唯さんは「ほら龍也、やっぱあたしはやめとくよ」と言って帰ろうとしている。
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