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ひかるは幼い頃から病弱で、小学校までは病院のベットの上で過ごしていた。
そんなひかるにとっては空を見る事が唯一の楽しみであった。
風の流れ、草花の匂い、流れていく雲、空は外の世界をひかるに伝えてくれるのだ。
中学校に上がる年になると、ひかるは容態が回復し、学校に通えるまでになった。
しかし、やはり他の生徒と一緒に校庭を駆け回ったりする事は出来ないのであった。
私も健康な体に生まれてたらなぁ・・・・・・
そんな思いを常に抱いていたが、ひかるは決して口にする事はなかった。
それは自分を生んでくれた母親に失礼だ。
だから絶対に言わないことにしている。
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