13人が本棚に入れています
本棚に追加
「いってきまーす!」
ソラの通う『ブルームーンハイスクール』は、西の都の外れにある公立校。
「よぅ、ソラ。
またお前と顔合わせなきゃなんねぇとはな。」
ソラを呼び止めたのは幼なじみのイヤーミ。
ソラの気弱な性格を面白がり、いつも嫌がらせをしてくる。
「おい、そんな嫌な顔すんなって。
オレらももう高校生だ、仲良くやろうぜ。」
言葉とは裏腹に、表情は怪しくにやついている。
その表情の意味を悟っているソラだが、強く言い返す事は出来ずにいた。
「う、うん、よろしく…。」
最初のコメントを投稿しよう!