『2人の少年』

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 「なぁ、友達になろうぜ?」  エドには、友達と呼べる者は1人もいなかった。  中学までは私立校だったが、周りとの距離を感じていたのだ。  「お前の出来ない事はオレがやってやる。  そんかし、おれの出来ない事をお前がやるんだ。」  「ェ、エド君に出来ない事が、ボクに出来るかなぁ…。」  不安そうなソラにエドが答える。  「そんな堅く考えんなって。人はみんな違うんだから。  …あと、呼び捨てでいいからな、ソラ。」  「うん、…エド!」  ソラは満面の笑みで答えた。  ソラにとっても、エドは初めての友達だった。  
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