『2人の少年』

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 少年をソラと呼ぶ女性は、ソラとの血縁は無かったが、家族の様な笑顔で寝起きのソラを迎えた。  「おはよう、ローラさん。」  寝癖だらけのソラに、ローラは見兼ねて答える。  「ホラァ、また寝癖。今日から高校始まるんだから、ちゃんと顔洗って!  朝はパンでいいの?」  ローラは、親のいないソラの母親代わりを務めていた。  自身も家族を亡くしており、同じ境遇のソラを放っておけなかったのだ。  
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