イナズマイレブン2

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 ゲム通――。  この雑誌はゲーム情報誌である。ありとあらゆるジャンルのゲームを取材したり実際ゲームをしたりしてレビューをして評価をするのである。  「つまらん! このゲームも実につまらん!」  そう怒鳴ってDSごとゲームを投げだした男。土原祐山。  歳は59歳。いい年して気に入らないゲームは躊躇なく投げ捨てる男である。  「またか・・・」   やれやれと頭を抱えているのはゲム通の部長である。  部長はいつも頭を悩ませていた。それというのも、この土原がゲム通のレビュアーになったからというもののゲム通では一切、殿堂入りできたゲームはなかったのである。  それと言うのもこの土原は良くて10点満点中、最高でも5点しか点数をつけないのである。  殿堂入りは4人のレビュアーが採点して36点以上で殿堂入りなのだが土原のおかげで35点以上はでたことがなかったのだ。
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