1人が本棚に入れています
本棚に追加
ゲム通――。
この雑誌はゲーム情報誌である。ありとあらゆるジャンルのゲームを取材したり実際ゲームをしたりしてレビューをして評価をするのである。
「つまらん! このゲームも実につまらん!」
そう怒鳴ってDSごとゲームを投げだした男。土原祐山。
歳は59歳。いい年して気に入らないゲームは躊躇なく投げ捨てる男である。
「またか・・・」
やれやれと頭を抱えているのはゲム通の部長である。
部長はいつも頭を悩ませていた。それというのも、この土原がゲム通のレビュアーになったからというもののゲム通では一切、殿堂入りできたゲームはなかったのである。
それと言うのもこの土原は良くて10点満点中、最高でも5点しか点数をつけないのである。
殿堂入りは4人のレビュアーが採点して36点以上で殿堂入りなのだが土原のおかげで35点以上はでたことがなかったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!