ノースダコタ

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  両手を上げ稲妻を放つ。 まずは左右からの照明を潰す。 そして正面の敵へと走る。 ランドクルーザーにジープ。 周囲には武装した兵士が10人前後。 「撃て!」 兵士達はサンダーの行動に慌てはしたものの、即座に立ち直り攻撃に移る。 パラパラとマシンガンが銃撃音を響かせるが、サンダーの身体は既にそこにはない。 電流をまとう腕が兵士の腹を貫き、雪と血とを蒸発させる。 1人、また1人と血飛沫を上げて雪の上に倒れる兵士。 銃声と風の音に紛れ、バチバチと音を立てて火花をあげるサンダーの身体。 車のボンネットに手を乗せ、青白い光をそこに流し込む。 爆発して炎上する車と、それを背後に次なる敵へと走るサンダー。 その姿はかつて傭兵として戦場を駆け抜けた頃と同じだ。 「ま、まさか……この男は……」  
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