96人が本棚に入れています
本棚に追加
「うぉおおおぉッ!!!」
サンダーの雄叫びとともにその身体がまばゆい光を放つ。
電光石火。
竜巻が家をなぎ倒すように、サンダーが雪上を走る。
サンダーの駆けた跡は積もった雪が溶け、ぬかるんだ地面が顔を出している。
そして、その上に転がる兵士達。
ボンと爆発音がしたかと思うと、アッサムの身体を衝撃波が襲い、弾き飛ばされる。
数メートル飛ばされただろうか?
地面に叩きつけられたが、深く積もった雪がクッション代わりになり、ダメージはない。
「……ううっ、クソッ!」
顔にまとわりついた雪を手で払いながらどうにか起き上がる。
目を開けると、そこには男が1人立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!