ノースダコタ

40/54
前へ
/68ページ
次へ
  「うぉおおおぉッ!!!」 サンダーの雄叫びとともにその身体がまばゆい光を放つ。 電光石火。 竜巻が家をなぎ倒すように、サンダーが雪上を走る。 サンダーの駆けた跡は積もった雪が溶け、ぬかるんだ地面が顔を出している。 そして、その上に転がる兵士達。 ボンと爆発音がしたかと思うと、アッサムの身体を衝撃波が襲い、弾き飛ばされる。 数メートル飛ばされただろうか? 地面に叩きつけられたが、深く積もった雪がクッション代わりになり、ダメージはない。 「……ううっ、クソッ!」 顔にまとわりついた雪を手で払いながらどうにか起き上がる。 目を開けると、そこには男が1人立っていた。  
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96人が本棚に入れています
本棚に追加