ノースダコタ

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  アイアン・カノン。 現在は『英雄達』の1人として、世界連合陸軍の司令官の座につき軍を率いているが、元々はサンダーと同じく能力を持つ傭兵だった男。 能力は鉄を自在に操り、また自身の身体を鉄に変化させることが出来る。 鉄は電気を通す。 しかし、通すのみだ。 普通の人体であればサンダーの能力で感電させることが出来るが、鋼鉄化したカノンにはそれが通用しない。 ジャンケンで言うならば、カノンがグーでサンダーはチョキ。 能力としての相性は完全に最悪だった。 「保安官、この男は俺が殺す。 君達の出番はない」 「ですが、カノン司令、サンダーは殺さず逮捕せよとの命令が……」 ジョーンズがカノンのそばに駆け寄り食い下がる。 「うるさい」 カノンが丸太のような腕を振り、裏拳でジョーンズを弾き飛ばす。 「ジョーンズ!!」 空中でその身体がビキビキと音を立てて鉄の塊へと変化していく。 ジョーンズの身体は、地面に落ちる頃にはすっかりと鉄の像と化していた。  
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