ノースダコタ

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  「ヒィ!!」 警官の1人が悲鳴を上げ、パトカーに飛び乗り逃げ出そうとする。 「逃がさん」 カノンは力強く大地を蹴るとまたも巨大な砲弾となってパトカーの上に落下する。 続けて残る2台も同じように鉄屑に変え、呆然と立ち尽くす警官達を1人ずつ血祭りにあげていく。 「ふはははは!!! サンダー、何故お前は我々に敵対した?! 我らとともに来ていれば、こんな風にお前の好きな殺戮がやりたい放題だったのに!!」 カノンが叫び、笑う。 「別に人殺しが好きなわけじゃねぇ。 お前さんみたいに脳ミソまで鉄屑じゃあないんでな」 サンダーが答える。 全身の筋肉が震え、血が沸騰するような感覚。 「フン、何とでも言え。 貴様の能力は俺には通じない。 世界は我ら『英雄達』のものだ」 カノンがゆっくりと巨体を揺すって歩いてくる。 サンダーの後ろで少女が震えている。 「嬢ちゃん、下がってろ!」 サンダーは少女を突き飛ばすとカノンへと向かって駆け出した。  
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