ノースダコタ

48/54
前へ
/68ページ
次へ
  サンダーの攻撃から始まった攻防は、一方的だった。 立ち向かい、弾き飛ばされる。 また立ち上がり、ぶつかり、火花をあげる。 一筋の疾風となって、雷の槍と化した腕でカノンの腹を貫く。 しかし、腕を引き抜くとその穴はドロドロと溶けた鉄のようなものによってすぐに塞がれてしまう。 「効かんのがわからんのか!」 カノンの鋼の拳がサンダーの頬にヒットする。 鉄への変化が始まるがすぐさまその部位を電気に変換し、また元の身体に戻す。 「その身体に俺の鉄化は効かないとは言え、ダメージまで無効ではあるまい? お前の攻撃は無効化されるがな!」 カノンが勝ち誇ったように両腕を拡げて叫ぶ。  
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96人が本棚に入れています
本棚に追加