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「ああ、お前のことは分かっているつもりだ。
だがな、無闇に命を捨てるような男だとも思ってはいない。
我々はただお前を死刑にしようと言うつもりではないことは知っているだろう?
……取引だよ。
あの事件の情報を話してくれればお前の命は保証する」
保安官が言う。
その背後には武装した機動隊員が3名。
隣のビルには5名。
それに狙撃手もいる。
サンダーと呼ばれた男は完全に追い詰められていた。
「嫌だと言ったら?」
サンダーが問いかける。
「……残念だが、力づくで君を捕まえなくてはなるまい。
君は大陸指名手配犯だ。
昔で言えば賞金首だな?
この大陸に居る限り君は私から追われ続けるんだよ」
保安官は諭すように言う。
『今捕まった方が君の為だ』とその目が訴えている。
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