イチゴの甘さ

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涼介は、もうかれこれ1週間も、仕事の忙しさで彼女の早織に会っていない。 「会いてぇな、早織。」 そうポツリと呟いたのが、まさかメンバー全員に聞こえていたらしく、からかわれたのは、言うまでもない。 「俺達が~!Hey!Say!JUMP!」 「キャー!」 今日で、死ぬほど疲労が溜まったコンサートツアーも終わった。 「お疲れ~!」 打ち上げも終わり、涼介が早足で向かったのは、愛しい、早織の家。 びっくりさせたいため、まだ早織には言っていない。 涼介は、おばさんに頼んで家に入れてもらい、早織の部屋の前に、そっと立った。 「さーおーりー!だーれだ!」 ドア越しにそう叫ぶと、早織は、びっくりしたように部屋の鍵を開けて、ドアを開いた。 「りょ、涼介!」 涼介は、早織に抱きついた。 「会いたかったよ、早織。」 「涼介、私もだよ。」 そして涼介は、早織と苺のように甘い深いキスをした。 久しぶりに、愛を確かめ合えた、幸せな一時。 「大好きだよ。」 「俺は、愛してる。」
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