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それから僕が感じたのは、ちょっとした寂しさだった。
そりゃ、樹にだって友達はいるだろうけど…。
この時、僕は樹の事を何も知らないんだって気付いたのだ。
樹にはどんな友達がいるのかなんて、考えたこともなかった。
だって、四六時中一緒にいるからさ。
僕といない時はいつも一人でいる樹が、あんな笑顔を僕以外の人に向けるなんて…。
そんな僕に追い討ちをかけるように、
「君がトモエ? ふーん。君が、ねぇ」
彼は言った。
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