第2章

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それから僕が感じたのは、ちょっとした寂しさだった。 そりゃ、樹にだって友達はいるだろうけど…。 この時、僕は樹の事を何も知らないんだって気付いたのだ。 樹にはどんな友達がいるのかなんて、考えたこともなかった。 だって、四六時中一緒にいるからさ。 僕といない時はいつも一人でいる樹が、あんな笑顔を僕以外の人に向けるなんて…。 そんな僕に追い討ちをかけるように、 「君がトモエ? ふーん。君が、ねぇ」 彼は言った。
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