第2章

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樹は、奥から飲み物を持ってきて、ユウキ君の向かい側に座って、楽しそうに話を始めた。 僕は、何だか胸が苦しくて、仕事をしに行った。 仕事をしてたって、あの二人の事は頭から離れなかった。 結局、ユウキ君は1時間くらいして帰っていった。 相沢ユウキ…一体何者なんだろう。見たとこ歳は同じ位だった。 樹とかなり親しいようだし…。 それに、僕のこと見て「ふーん」って、何だよ。 何か、僕のことを知ってるような感じだったけど…。 僕が樹の恋人にふさわしくないって言いたいのだろうか。 何か、へこむなぁ…。 釣り合ってないことなんて、自分で十分わかってるよ…。 樹が僕を好きだと言ってくれたことが、夢なんじゃないかって思った事だってあった。 もしかして、本当に夢だったりして…。 でも、今日、キスしてくれた。 好きだって最初に言ってくれたのも樹だった。 大丈夫。 ただの友達だよ。 樹を信じようって、決めた。
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