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連れて来られた先は小さなレストラン。
「ちょっと待っててね」
と言って男の人は奥へと消えてしまった。
暖房が効いているため、体が少し暖まる。
きょろりと店内を見回すと、カウンター席が中心のようだ。
その店内すべてがモダン風で綺麗にまとめあげられている。
店内に広がるBGMは落ち着いていて、どこか中世ヨーロッパの街を連想させた。
癒される空間…と言ったかんじだろうか。
考えていたら
「お待たせ」
といってあの人が帰ってきた。
手にはふわふわな白いバスタオルがあって、私に渡してくれた。
「…ありがとう」
「どういたしまして。…というか、いきなり連れ込んでしまってゴメンね?」
これで犯罪者になったらどうしよう、なんて苦笑いしながら言うので、
「大丈夫…」
と言った。
彼の親切が心に沁みて、暖かい。
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