ホットミルク

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あらかた体を拭くと服を渡される。 白いTシャツと上下黒のスウェットだった。 大きさからしてこの人の物なのだろう。 自分は小柄な方ではないのに、渡された服は見るからにぶかぶかだった。 「そのままにしておくと風邪をひいてしまうから。これに着替えなさい?」 「でも…」 見ず知らずの人にこんなによくしてもらうのは気が引けるな… 戸惑っていると 「君は何も気にしないでいーの!俺がやりたくてやってるだけなんだし」 にこやかに笑う彼にはNOと言わせない雰囲気があった。 「そ…れじゃ、お借りします」 「はいはい♪」 それに同様して、お言葉に甘えてしまった私。 いいのかな…? 奥に案内されて着いたのは脱衣所。 どうやらこのお店は奥で一軒家と繋がっていたみたいだ。 ということは、やっぱりこのレストランはあの人のものなんだろうな… ぼんやりと、そう考える。 彼が消えてからゴソゴソと着替えだした。
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