15人が本棚に入れています
本棚に追加
あらかた体を拭くと服を渡される。
白いTシャツと上下黒のスウェットだった。
大きさからしてこの人の物なのだろう。
自分は小柄な方ではないのに、渡された服は見るからにぶかぶかだった。
「そのままにしておくと風邪をひいてしまうから。これに着替えなさい?」
「でも…」
見ず知らずの人にこんなによくしてもらうのは気が引けるな…
戸惑っていると
「君は何も気にしないでいーの!俺がやりたくてやってるだけなんだし」
にこやかに笑う彼にはNOと言わせない雰囲気があった。
「そ…れじゃ、お借りします」
「はいはい♪」
それに同様して、お言葉に甘えてしまった私。
いいのかな…?
奥に案内されて着いたのは脱衣所。
どうやらこのお店は奥で一軒家と繋がっていたみたいだ。
ということは、やっぱりこのレストランはあの人のものなんだろうな…
ぼんやりと、そう考える。
彼が消えてからゴソゴソと着替えだした。
最初のコメントを投稿しよう!