突然のこと

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どうしてだか今、こんなことになっている。 目の前には頬を赤らめた男の子が立っている。 同じクラスだけど、話した事もなくて、いつもみんなの中心にいる、男の子。 笑った顔しか見せたことのない彼が、今、真剣な顔で私を見つめる。 状況があまり理解出来なくて、 見られているのが恥ずかしくて、 思わず下を向いた。 「高崎…??」 私の名前を確かめるように呼ぶ、男の子。 顔を上げると同時に、気まずい雰囲気が流れる。
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