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デルダ
「そうか…。今日からお前は全てを捨て、その憎しみと怒りを糧に強くなるがいい。お前の帰る場所はもうないのだから」
(そうか…はニヤッて感じで、あとは強気)
レーラ
「はい」
レーラ
『俺はその日、全てを捨てた。強くなる為に、女も捨てた。弟の分も生きると決めたから』
レーラ
「はぁっ!やぁっ!…ハァハァ…はぁっ!やぁっ!…」
レーラ(13才くらい)
『憎しみと怒りだけを胸に俺は訓練をした。訓練は酷いものだった。何人もいた子供がほとんど死んだ。でも俺は、そんな弱い奴らの事等気にもしなかった』
デルダ
「死ぬのを怖がるな。お前達には帰る場所等ないのだから、突き進むしかない」
レーラ
「はい」
デルダ
「殺すのを躊躇うな。躊躇えば自分が死ぬだけだ」
レーラ
「はい」
デルダ
「殺せ。殺すんだ」
レーラ
「はい」
レーラ(15才)
『俺はデルダに言われるが間々、人を殺した…殺し続けた。それが憎めべき相手と関係なかろうと…。強くなる為に必要な事だから…』
デルダ
「レーラ。お前は私が集めた子供らの中で1番強くなった。これが最後の仕事だ…。お前達の村を襲った王とその家族を殺して来るのだ。今のお前なら、きっとやり遂げる事ができる。怨みをはらしてくるのだ」
レーラ(20才くらい)
「はい」
レーラ
『王の名は、ディール・アルデシア』
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