― 7章 ―

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―8:40 「用意完了!」 タバコ吸う時間はあるな…とシガレットケースから1本取り出し火を付け、フゥと吐き出す。 細い紫煙がユラユラと揺れる。 タバコをくわえながら携帯を手に取った。 何件のサイトメールが入っていた。 どこから知り得て寄越すのか…何回来ようが開く事なく削除されるメールを執拗に送る相手をある意味尊敬する。 「よくまぁこんなに。」 カチカチと携帯のボタンを押しながらタバコを吸う。 ボタンを押しているとディスプレイに着信の文字が写しだされた。ボタンを押していたため着信音が鳴るか鳴らないかのうちに繋がってしまった為慌てた。 「あっ…!」 画面はもう通話状態になっていて、その画面には臣の名前が書いてあった。 吸っていたタバコを急いで消し、恐る恐る耳に当てながら口を開いた。 「もしもし?」 「着いた。」 時間にはルーズではないらしい。きっかり9時ジャスト。 「おはよう!今降りるから待ってね。」 「あぁ。」 ホント言葉短いなぁ…。今日1日会話もつかな? .
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