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「………添田。」
何が起きたのか理解出来ず不思議そうな顔をした臣が最後の一口を飲み干しタバコに手を伸ばす。
「兄貴?」
「忘れてた……。此処に来るときに添田が家に来てくれて、臣の所に行けって言ってくれて、そして急いで出てきて……私携帯と財布しか持たないででて来て…………」
「そして?」
臣の顔がみるみる青ざめてくるのがわかる。
同じく私も…。
そして……出てきたからたぶん部屋で…待ってる、は、ず、、
私、鍵持って来てないし…。
ポケットに入れた携帯を見て見れば…真っ暗なディスプレイ。
此処に来る前不十分な充電しかしてなかったから、途中でバッテリーが落ちたみたい…。
絶対に待ってる…律義なアイツなら…
「私の部屋で待ってる…かも?」
「かも?って…姫!?」
ヤバい!
非常にヤバい!
絶対怒ってる。
今日硲さん仕事休みって言ってたし、明日はゆっくりだなって言ってたし。
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