― 7章 ―

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昼メイクはあんまり慣れない。 夜は照明を多少落としているため、少し濃いメイクをするのが常。 でも、昼間は何もかもきちんと見えちゃう。 まぁ、30を越えてからは日頃のメンテナンスは怠らない方だから…20代は化粧も落とさないで寝てしまうことが多々あったけどね。 「何着てこ…ラフでいいよね。」 見た目は実年齢より若く見られがちだけど、派手に若作りすると羨ましがられる反面、痛い人種と思われるから気を付けなきゃ。 髪の毛だって、仕事の時はアイロンやらウィッグで意外と弄るけど、今日は地毛のストレートだ。 グレーのロンティーに半袖の赤チェックのブラウス、色の濃いスキニージーンズを履き等身大の鏡の前に立ち一回りし確認する。 「おかしくないかな?大丈夫だよね…。これでいんじゃない?」 独り言で納得しリビングに向かう。 .
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