― 7章 ―

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ランチのラストオーダーを作り終えたのにすぐにディナーの仕込みに入る硲さん。 「好きなだけ居ていいから、そのかわりコーヒーはセルフだけどね」 可愛らしい笑顔で他のテーブルの片付けをしながら話かけてくれる。 「いや、俺達もそろそろ行くから。」 「なぁんだ。残念。もう帰っちゃうの?もう終わるよ。せっかくゆっくり話せると思ったのになぁ…」 可愛いなぁ硲さん。女の子なら良かったのに…勿論ピンクのフリフリだな。私と性別逆だったら良かったのに。 「近いうちまた来るから…ね姫。」 「あっ…うん。また来ますね。」 そう言い素早く伝票を持って行ってしまった。 昔の男なんて学生でもないのに割り勘だったり、財布すら持って来ない奴もいた。 ハァ、つくづく私って…そんなのばっかり そんな奴と比べたら臣に悪い。 そんな考えを巡らしながら座っていた椅子を直しながら臣方に向かった。 .
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