― 7章 ―

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「おいしかったね。でも、まさか添田の彼女の店だとは思わなかった。」 「だろ?」 「でもさ…どう思った?」 次の目的地も告げず車を走らせる臣に問いかける。 何がと私の方に視線を向ける、いやいや…前見ようよ。 「ねぇ…添田のこと…やっぱ嫌だった?」 「同性愛って事?別にいいんじゃない?人それぞれだし。」 うん。私もそう思う。 恋愛に性別は関係ない。好きになった人がたまたま同性だっただけ…。よくB線とか言われる人だって自分の中ではその人が一番なんだし。私だって別れた男に何こそ言われてるかわからない。 血の繋がりは無いが添田の事を理解しているのがびっくりしたのとちょっとうれしい。 一般的に受け入れられない関係を肯定する言葉を軽く言いのける臣が少しかっこよく見えた。 .
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