― 7章 ―

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良かった。 本当にアイツの義弟? 良かったね、なかなかいないからこんなに理解のある弟。 なんだか私までうれしい。 「なに?ニヤニヤして。俺なんかおかしい事言った?」 「うん。添田もいい弟もったなって…ちょっ、ニヤニヤって…」 いいなぁ…兄弟って。私も欲しかったな…。 「私も妹とかいたら楽しいんだろうな…ちょっと羨ましい。年の離れたのがいいな…で、めちゃめちゃ甘やかすの。」 「ダメダメじゃん。」 「いいの。で、何処にむかってるの?」 さっきまで人通りの多い街中を走ってたはずが、今は海岸線に車を走らせ景色は見渡す限りの地平線。太陽も少し傾きかけてきている。 まだ4時過ぎだというのに少し暗くなりかけている。 さすがに冬に近づいているせいか陽が落ちるのも早い。 .
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