世界

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 しかし、あくまで威風堂々と、誇り高く、決してひるんだりしないお嬢様は―― 「私が戻ってこられたのは、この友人たちのお陰です。是非、相応の褒美を取らせてあげてください」  と、宣言してくれた。  …なんだったらウチの娘を…なんて言いだすご両親に、僕は、 「お願いしたいことが…」  と、遠慮なく、申し出た。  まずは僕の両親と、親友たちの安否と居場所。そして――  一年が経った。
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